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【大阪くらしの今昔館】江戸時代へタイムスリップできる体験型の展示が盛り沢山

くらしの今昔館

大阪くらしの今昔館は、2001年4月に日本で初めて江戸時代から明治・大正・昭和の住まいと暮らしの専門ミュージアムとして、大阪の天神橋筋6丁目に誕生しました。
当時の暮らしの様子が展示してあり、日本の歴史も一緒に感じる事ができます。大阪で代表的な祭りと言えば”天神祭”。大正10年に描かれた巻き絵を元に再現された模型は当時の様子が伺えます。
館内では定期的にイベントも行っているので老若男女問わず楽しめる施設です。そんな「大阪くらしの今昔館」を徹底紹介します。

1.大阪くらしの今昔館はどんなところ?

200年前の大阪の暮らしぶりを肌で体感できる体験型のミュージアムです。
江戸時代の大阪の町並を実物大で復元し、当時の暮らしぶりを実際に見て体験できる展示型の施設や、明治~昭和の暮らしぶりについてジオラマで再現され、解説がなされている展示場があります。
お年寄りの方には懐かしく、若者の方には新しい、世代によって異なる感情を味わうことができる、そんな側面をもつミュージアムです。

施設内は、順路に沿って進んでいきます。8階の入場口からスタートします。

くらしの今昔館8階から長いエスカレーターを上り、まずは10階の展望フロアで江戸時代の大阪の町を上から展望します。

くらしの今昔館

くらしの今昔館人間国宝・落語家の桂米朝さんの語りが流れ、当時の大阪の歴史について解説してくれます。

上から展望した後は、ひとつ下の階に降りて「近世の大阪」フロアで、実際の江戸時代の町並みを歩くことができます。

くらしの今昔館江戸時代にタイムスリップしたような感覚。当時の町並みを忠実に再現してあり、暮らしぶりがリアルに感じられます。

くらしの今昔館こちらは「風呂屋シアター」。中に入ると、当時の風呂屋が再現されています。
大きなスクリーンで当時の大阪の暮らしぶりについてガイダンスが流れています。

くらしの今昔館※写真をクリックすると拡大します。

当時のお風呂屋についてイラスト付きで詳細に解説されています。

くらしの今昔館外国人観光客が多いので、英語版もあります。

くらしの今昔館こちらは台所。ちょっとした歴史ドラマに出てきそうな雰囲気です。

くらしの今昔館※写真をクリックすると拡大します。

くらしの今昔館こちらは、「大阪町三丁目会所」。当時の町の自治を担う中心的な施設。町内に住む家持、家守が定期的に集まり、町の運営について話し合う施設でもあったそう。

くらしの今昔館※写真をクリックすると拡大します。

くらしの今昔館

くらしの今昔館裏通りは狭い小道の中に、当時の住まいが再現されています。

くらしの今昔館江戸時代の町並みを歩く人の中には、着物を着ている方もたくさんいらっしゃいました。
受付時間内にチケットを購入すれば、着物がレンタルできます。
レトロな着物と江戸時代の町並みがよく馴染み、昔にタイムスリップした雰囲気で写真を撮っていらっしゃいました。

くらしの今昔館江戸時代の町並みを見終えた後は、さらにひとつ下の8階で「近代の大阪」エリアにて、近代大阪の代表的な住まいと暮らしが模型や資料で再現されています。

くらしの今昔館こちらは、「からくり錦絵(にしきえ)」。近代都市として新しい発展の道を歩み始めた大阪の様子を錦絵で紹介しています。ボタンを押すと解説が始まり、ぱらぱらと絵が追加されていきます。
※錦絵(にしきえ)とは、江戸時代に確立した浮世絵木版画の最終形態で、明治時代のころまでたくさん描かれていたそうです。

くらしの今昔館こちらは、「川口居留地」のジオラマ。慶応4年の大阪開港に伴い、旧幕府の番所跡に外国人居住のために作られたといわれています。
ベランダやよろい戸付きのガラス窓といった洋風の意匠を備えた建物が建てられ、西洋式の文化が広がっています。

くらしの今昔館こちらは「北船場」のジオラマ。3階建や、建ちが高く箱軒と呼ばれる大きな軒先をもつ町家、洋風建築などの新しい形式の建物が現れてきた頃だといわれています。

くらしの今昔館こちらは、3代目大阪市庁舎の建築遺産である、ステンドグラスとシャンデリアです。シャンデリアは市長公室に設置されていたもの。ステンドグラスは大阪市の市章である「みおつくし」を中央に据え、両側にリボンで束ねた月桂樹を配したデザインです。

2.見どころは?

見どころは3つあり、1つ目は天神祭のジオラマ、2つ目は通天閣のジオラマ、3つ目は江戸時代を復元した町並みです。

天神祭のジオラマ

くらしの今昔館

くらしの今昔館大阪で最大規模のお祭りである「天神祭」を再現したジオラマ。
こちらは、大正10年に描かれた絵巻物をもとに再現されたもので、カンカン帽に洋服を着た船上の人物、蒸気船、川沿いに建つ近代建築から当時の雰囲気が感じられます。
天神祭といえば今でこそ、夜店と花火が有名ですが、当時はこうした複数の船がメインで祭礼を行っていたことが伺えますね。

通天閣のジオラマ

くらしの今昔館こちらは、「通天閣とルナパーク」のジオラマ。通天閣といえば大阪の代表的な観光スポットではありますが、明治時代は、通天閣のふもとにルナパークと呼ばれる遊園地があったそうです。
明治36年第5回内国勧業博覧会が開催されたのち、大阪市はその跡地利用としてこれまでにない健全娯楽地とする方針を掲げました。
この構想を受けて、シンボルタワーである「通天閣」、遊園地「ルナパーク」を中心に、パリとアメリカを連想する一大歓楽地「新世界」を建設したといわれています。
こちらの風景は開業当初の風景を再現したとされています。

江戸時代の街並み

くらしの今昔館こちらは既にご紹介しましたが、「大阪」を完全に復元した町並み。実はこの町並みは時間帯に空の風景が変化していくという特殊なしかけがあります。
時間のある方はその風景の変遷を楽しんでもよいですね。
残念ながら15時半~閉館間際までいましたが、変化をみることはできませんでした!

3.詳細情報

施設名:大阪くらしの今昔館
住所:大阪市北区天神橋6丁目4-20住まい情報センタービル8階
TEL:06-6242-1170
営業時間:10:00~17:00 入館は16:30まで
定休日:火曜、年末年始(12/29~1/2)
※臨時休館することがあります。
入館料(まちなみ展示):
一般:600 円
一般団体:500 円(20名以上)
高校・大学生:300 円
高校・大学生団体:200 円(20名以上)
※学生料金は学生証の提示が必要になります
※中学生以下、障がい者手帳等をお持ちの方(介護者1名を含む)、大阪市内在住の 65 歳以上の方は無料です(証明書の提示が必要です)。
※企画展観覧料は別料金となります。
アクセス:
阪急・谷町線・堺筋線:「天神橋筋六丁目」駅下車 3号出口より直結
駐車場:なし

 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
大阪くらしの今昔館についてご紹介してきました。
実際訪れてみて、外国人観光客がとても多い!というのが率直な感想です。
約9割はアジア圏の観光客の方で、店内の施設も英語、韓国語、中国語表記が当たり前でしたので、日本人よりも外国人観光客の方が多数訪れているのだと肌で感じました。
日本人よりも外国人のほうが大阪の歴史や文化に興味を持っているのは、少し寂しい気もしますが、国を越えて大阪の歴史や良さを深く知ってもらうのはとても嬉しいですね。
私自身も、大阪に住んで早5年になりますが、初めてくらしの今昔館にお邪魔して、昔の大阪の生活様式を初めて体感しました。
現在の大阪と比較すると、当時の生活様式とガラッと変わってしまい、技術の発展によって便利さは手に入ったかもしれませんが、昔のどこか懐かしく温かみのある生活様式を体感する機会は少なくなったのかなと思います。
大阪くらしの今昔館は、そんなどこか懐かしい気持ちを呼び起こしてくれる、大阪の暮らしぶりを体感できるミュージアムとなっていますので、気になった方はぜひ足を運んでみてください。

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ライター紹介

ちゅん
京都生まれ大阪市在住のアラサーOLです♪ 美味しいものには目がない、食いしん坊女子です。
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