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100年以上前の貨幣の歴史が学べる【大阪造幣博物館】を徹底解説!

造幣博物館

大阪の天満橋にある造幣博物館。
春の時期は、桜の通り抜けで超有名な造幣局の構内に造幣博物館があります。
館内には、日本の貨幣の歴史、100年以上前に製造されていた貨幣等約4000点が展示されており、国内外問わず多くの観光客が、日々見学に来られるほど人気のスポットです。
今回はそんな造幣博物館の魅力についてご紹介していきます。

1.造幣博物館とは

冒頭でもご紹介しましたが、館内には、造幣局・貨幣の歴史についての詳説、100年以上前に製造されていた貨幣やオリンピックの入賞メダル、勲章等が展示されています。

造幣局では、貨幣の製造ほか、勲章・褒章及び金属工芸品の製造・販売、貨幣セットの販売、地金・鉱物の分析及び試験、貴金属地金の精製、貴金属製品の品位証明(ホール・マーク)の事業を行っていることから、これらの事業にまつわる品が多数展示されています。

日本の貨幣に関して知識や学びを深めることができ、大人だけでなく子供も楽しめる博物館です。実際に平日は学校の社会科見学で利用になる団体も多いとのことでした。

2.造幣博物館の館内をのぞき見!

造幣博物館は、造幣局の構内にあります。造幣局の正門を通って、順路に沿って歩くと造幣博物館に到着します。
なお、土・日・祝日は、造幣局は閉館していますが、造幣博物館は開館しています。

造幣博物館造幣局の正門で警備員の方に「博物館に入りたい」と声をかけると造幣局の構内に入れてくれます。ですので、平日に足を運べない方は休日に足を運んでみてもよいですね。

造幣博物館早速館内に足を踏みいれてみましょう。館内に足を踏み入れた瞬間、でかでかとしたコインが出迎えてくれます。

展示スペースは2階と3階に分かれています。

造幣博物館※2階の展示スペース

造幣博物館※3階の展示スペース

2階→3階へと順路になっていますので、順番にまわっていきます。

【2階展示スペース】歴史や製造工程など

2階は主に、造幣局のこれまでの歩み、実際の造幣局の仕事について展示されています。

造幣博物館2階の展示スペースに入るとすぐに、造幣局創業当時の功労者の顔がズラリと並びます。

造幣博物館こちらは、新貨幣の製作を実現した「加納夏雄」と呼ばれる人物が試作した貨幣の一覧。
明治時代の貨幣の図案と彫刻は加納夏雄などの手によるもので、多大な影響を及ぼしたといわれています。

造幣博物館

造幣博物館こちらは、500円を例にして貨幣の製造工程について解説されています。

造幣博物館

造幣博物館私たちが日頃目にする貨幣が出来上がる過程を知ることができます。

造幣博物館500円貨幣の偽造防止技術についての解説も。微細点、微細線、斜めギザ、潜像 (せんぞう加工と呼ばれる技術を使って偽造防止を行っているそうです。造幣局の仕事が少し垣間見えますね。

2階展示スペースの終盤になると、体験コーナーがあります。

造幣博物館500円貨幣のパズル。お子様にも楽しめる要素がたくさんあります。

造幣博物館来館記念にスタンプも。

造幣博物館本物の金塊を触れるコーナーもあります。時価約8200万相当の金塊は、ずっしりと重いです。

【3階展示スペース】貨幣の展示

3階の展示スペースは主に、貨幣のギャラリーになっています。
貨幣のルーツについての解説にはじまり、歴史ある貨幣や記念コイン等、普段目にすることのない貴重の貨幣の数々が並んでいます。

造幣博物館3階スペースに足を踏み入れると、まず貨幣の誕生やルーツについて解説されています。

造幣博物館

造幣博物館大判、小判の現物が並んでいます。

造幣博物館こちらは左が天正長大判、右が天正菱大判です。
天正長大判は豊臣秀吉が造った世界最大級の金貨で、天正菱大判は豊臣秀吉が足利将軍家お抱えの彫金師後藤家に命じて造らせた大判で、現存数は5~6枚といわれる大変貴重なシロモノです。

造幣博物館明治時代の硬貨もあります。

造幣博物館こちらはシカゴ万国博覧会に出品した貨幣。

造幣博物館

造幣博物館こちらはキャラクターコインのセット。
誰もが知っている、ミッキー、鉄腕アトム、ハローキティ、ドラえもんのメダルが入ったコインセットで、こちらのコインセットもすべて造幣局で造られていたとのこと。
子供たちや外国人観光客に非常に受けがよいそうです。
※販売は終了しています。

造幣博物館

造幣博物館こちらは、オリンピック、パラリンピックの記念貨幣。
展示されている東京2020オリンピック・パラリンピックの記念貨幣は第一次発行分とのこと。第三次発行分がまもなく発行されるとのことで、こういった記念貨幣は造幣局で通信販売を行っています。
※現在販売している記念貨幣はありません。

記念貨幣の購入も造幣局で!

造幣博物館最後にご紹介したキャラクターメダルの入ったコインセットやオリンピック・パラリンピックの記念貨幣は造幣局で通信販売を行っています。申込期間に申し込めば購入可能ですが、人気があるので抽選になることも多いそうです。

東京2020オリンピック・パラリンピックの記念貨幣第三次発行分は11月1日から通信販売が開始されるそうです。

興味のある方はぜひ、造幣局のホームページをご覧ください。

3.造幣博物館詳細情報

施設名:大阪造幣博物館
住所:大阪市北区天満1-1-79
TEL:06-6351-8509
開館時間:9:00~16:45(入館は16:00まで)
見学案内:日・英・韓・中の音声ガイダンス有り
各国語対応:英語、韓国語、中国語
休館日:毎月第3水曜日、年末年始、桜の通り抜け開催期間
※この他、展示品の入替日等のため臨時休館あり。
アクセス:
JR東西線「大阪天満宮」駅徒歩15分、
谷町線・堺筋線「南森町」駅徒歩15分
京阪電車「天満橋」駅徒歩20分
バス「桜の宮橋」停留所すぐ

 

4.まとめ

いかがでしたでしょうか。
造幣博物館について解説してきました。
なんといってもおすすめは3階の貨幣ギャラリーです。様々な種類の貨幣があるので見ているだけでも楽しいのですが、貨幣を通じてその当時の歴史を知ることもできます。
私たちにとってすごく身近な貨幣という切り口で日本の歴史や時代の移り変わりを学べるというのが、子供だけでなく、大人も楽しめる要素だと実際に行ってみて感じました。
この記事をみて造幣博物館に足を運んでいただけると嬉しく思います。

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ライター紹介

ちゅん
ちゅん
京都生まれ大阪市在住のアラサーOLです♪ 美味しいものには目がない、食いしん坊女子です。
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