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京阪電車で行く!駅から徒歩で行ける酒蔵見学。大門酒造は海外でも評判の大阪交野の日本酒メーカー

最近は日本酒の人気が海外で高まっていると聞きます。2017年の財務省貿易統計の清酒の輸出数量では前年比で19%増、しかも8年連続で過去最高を記録しています。日本国内では女性を中心とした新たなファン層が開拓されています。そんな中、酒蔵の見学も人気が高くなっているようです。

日本酒といえば、神戸の灘、そして京都の伏見が有名ですが、大阪でしかも京阪沿線の交野でも日本酒を製造しているところがあります。

交野で日本酒と聞いても、おいしいお酒ができるのだろうかと思われるでしょう。灘や伏見に比べて有名ではありませんが、交野も昔から酒造りに適した場所として知られていました。

日本酒の原料となるのは、お米と水ですが、交野では弥生時代から稲作が行われていて、種を落とすだけで穂が実るといわれるくらい豊かな土地であったそうです。

水は、交野のすぐ後ろにある金剛生駒山系からのおいしい水を得ることができます。このような立地から、江戸時代には交野やその近辺には多くの酒蔵がありました。

ここでは、これから酒蔵見学を始めてみよう。でも、できれば近くで、駅から徒歩圏で行ける酒蔵を知りたいという方のために大門酒造の酒蔵見学ツアーをご紹介します。

大門酒造は、最寄り駅から徒歩8分程度とアクセスもいいのですが、少しわかりにくいところがあります。ですから、ここでは画像で分かりやすくご紹介していきます。

あと、酒蔵見学は有料なのですが、お金を払う価値があるのだろうかという不安もあるでしょう。そのような不安にお答えするために、実際に酒蔵見学で聞いたことなども併せてご紹介していきます。

酒蔵見学に行きたい、でもちょっと心配という方も、まずはここで酒蔵見学を体験されてはいかがでしょうか。

1.大門酒造とはどんな酒蔵?

大門酒造⑯1826年(文政9年)創業。創業以来190年余り、交野の地で日本酒を作り続けている酒蔵です。「酒半」という屋号は、創業者の半左衛門喜之の名前からつけられています。

最近では海外への輸出にも力を入れていて、酒蔵見学ツアーを英語で行う日もあります。
私がツアーに参加した日も外国の方が蔵を訪れていました。

2.酒蔵ってどんなところなの

酒蔵と聞いてもどのような建物なのか、なかなか想像がつきません。大門酒造のお酒は工場のようなものではなく、改装は行われていますが、歴史を感じる建物の中で作られています。大門酒造⑬

大門酒造⑥天井には大きな木が梁(はり)として使われていますが、1本1本形が違うため、その形にあった場所に使われているそうです。そして、酒蔵の中はお酒を造る所だけあって、とてもきれいに保たれています。

あと、酒蔵は夏は涼しいのですが、秋から冬にかけてはとても寒くなります。11月の天気の良い日にツアーに参加したのですが、30分くらい座っていると足先から冷えてきました。

秋から冬にかけてツアーに参加される方は、足元の温かい服装をされるほうが良いでしょう。

3.大門酒造へのアクセス

大門酒造へは淀屋橋、京橋方面からですと、特急に乗り枚方市駅で下車し、交野線(かたのせん)に乗り換え、河内森(かわちもり)駅で下車、徒歩約8分です。

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淀屋橋から大門酒造を訪ねるとしたら、河内森駅までは乗り換え時間を含まず約30分ですので、徒歩の時間を含めても1時間以内で訪れることができます。

3-1.枚方市駅での交野線への乗り換え道順

淀屋橋、京橋方面から枚方市駅に降りると1,2番のりばになります。交野線への乗り換えはホームの階段を降り、5,6番のりばへの階段を登ります(樟葉、京都方面から来られた場合は3,4番のりばになります)。

大門酒造 京阪河内森駅⑤階段には、交野線の案内が出ていますからご安心ください。

枚方市駅ののりばから降りる階段は3カ所あります。どの階段を使っていただいても5,6番のりばへは行けますが、ここでは大阪寄りの階段から降りた道順をご紹介します。

階段を降りると左方向に進みます。こちらにも交野線への案内がありますから迷う心配は少ないでしょう。分からない場合は、改札口で駅員さんに聞けば親切に教えてくださいます。大門酒造 京阪河内森駅④

左方向へ進むと交野線ののりばの案内があります。大門酒造 京阪河内森駅③

交野線の行き先は、終点の私市(きさいち)行きの普通電車のみですから、乗り間違えるといった心配はありません。ただ、交野線は車掌さんのいないワンマンカーです。また、ラッシュ時以外はホームに駅員さんがいませんから、分からないことがあれば先頭車両にいる運転士さんに聞くことになります。大門酒造 京阪電車

3-2.降りる駅は河内森(かわちもり)駅です

大門酒造に最も近い駅は河内森駅になります。この駅は終点の私市駅の1つ手前です。河内森駅を利用するとき、真ん中あたりの車両が便利です。河内森駅はホームから改札へは階段を使って降りるのですが、ホームの真ん中あたりに下りのエスカレーターがあります。大門酒造 京阪河内森駅②

エスカレーターを下りると改札があります。改札はこの1カ所です。改札を出たら、正面右にあるエスカレーターで登ります。大門酒造 京阪河内森駅①

エスカレーターを登ると正面に道路がありますから右へ向かいます。大門酒造 行き方⑥エスカレーターから上がってきたところです。すぐに道がありますから、踏切とは反対の右方向に進みます。

大門酒造 行き方⑤分かれ道が出てきますので、左方向に進むと右手に「JA北河内」の建物が見えてきます。

大門酒造 行き方④ここを直進します。直進していくと左手に大門酒造の看板が見えてきます。大門酒造 行き方③

歩いていくと道が急に細くなるところがありますが、ここも直進します。大門酒造 行き方②

左手に灯篭のある所を左に曲がります。大門酒造 行き方⑦2018年(平成30年)6月18日の大阪北部地震や9月4日の台風21号などの被害で灯篭の一部が壊れています。危険ですから近づかないようにしてください。(2018年11月18日時点)

大門酒造からの帰り道、どこで曲がったか分かりにくいことがあります。この時もこの灯篭を目印にされるといいでしょう。大門酒造 行き方⑧ここを曲がると自動車が通るのが難しいような細い道になります。ですが、とても趣のある道です。

大門酒造 行き方①この道を進んでいくと左手に「酒屋半左衛門」と書かれた看板のある門があります。中をのぞくと「酒半」と書かれた暖簾(のれん)が見えます。ここが大門酒造の入り口になります。

大門酒造⑰入り口をくぐって中に入っていくと、右手に引き戸の入り口があります。入り口を入って見学ツアーの受付をします。

4.酒蔵見学ツアーの内容

酒蔵見学ツアーの内容は、

・酒造りの説明
・酒蔵見学
・テイスティング

となっています。

最初に酒造りの説明や大門酒造の歴史、交野の酒造りの歴史などについて大門酒造の杜氏で社長の大門さんが説明をしてくださいます。

大門酒造⑫説明は蔵の中で行われます。この日の参加者は8名で、男女さまざまな年齢の方が参加されていました。最近は、若い女性で日本酒を飲む方が多くなっているといわれていますが、この日も若い女性が参加されていました。

4-1.酒造りの説明はどんな内容なのか

大門酒造⑩ここでは日本酒の製造工程のお話と、日本酒にまつわるお話を聞くことができます。写真の機械は、日本酒作りに使われているものです。

日本酒の製造工程は、大きく分けて11の工程があります。

1.精米(せいまい)
2.洗米(せんまい)
3.浸漬(しんせき)
4.蒸し
5.麹(こうじ)づくり
6.酒母(しゅぼ)
7.もろみ
8.しぼり
9.滓(おり)引き、濾過
10.火入れ、貯蔵
11.びん詰め、出荷

聞きなれない言葉ばかりですが、分かりやすくマンガで説明されたテキストも配布されますから、その工程にはどのような役割があり、どのようなことをするのかといったことがよく分かります。

例えば、浸漬の工程ですが、浸漬とはお米を水につけてお米に吸水させる工程で、お酒造りに使われる山田錦というお米では約7分30秒水につけるそうです。それよりも長くても短くても良いお酒はできないそうです。さらに、この時間はお米の種類によって変わってきます。

日本酒は発酵によって作られるお酒ですが、ワインも日本酒と同じく発酵で作られるお酒です。ところがワイン作りでは製造工程がもっと少なくなります。

同じ発酵酒なのになぜ日本酒とワインでは製造工程が違うのか? このようなことも聞くことができます。

このほかの工程でも、時間だけでなく温度もきっちりと決められていて、日本酒作りがものすごく繊細なものであるということがよく分かります。

大門酒造⑳

日本酒にまつわるお話では、

・水とお米の話
・日本酒の味の変遷
・お酒に使うお米と普段食べているお米の違い
・吟醸酒とはどんなお酒なのか
・醸造酒と蒸留酒の違い

といったことが紹介されます。

お酒造りにどのくらいお水とお米が重要なのか、そして先にもご紹介しましたが、お水がお酒の性格を決めてしまう理由なども分かりやすく説明してくださいます。

日本酒の味といっても日本酒が特に好きという方以外はピンと来ないかもしれませんが、現在の日本酒は端麗辛口(たんれいからくち)といわれるすっきりした味のものが多くなっています。

ところが、数年前から端麗辛口だけでなく甘口のコクのあるお酒も出回るようになってきました。なぜそのような変化が起こったのか、そのことについても詳しく紹介してくださいます。

吟醸酒という言葉は聞いたことがあるけれども、どのようなお酒なのでしょうか。この疑問にもお答えいただけます。吟醸酒には2つの定義があり、そのうちのひとつがお米の精米歩合(せいまいぶあい)です。

吟醸酒を作るには精米歩合が60%以下と決められています。精米歩合とはどのくらいお米を削るのかということです。60%以下といわれても想像がつきませんが、酒蔵見学ツアーでは実際に精米されたお米を見ることもできます。

大門酒造⑪写真では違いが分かりにくいかもしれませんが、実際に見るとその小ささにちょっと驚きます。

酒造りの説明をご紹介してきましたが、文字で見ると難しそうに感じるでしょうが、ツアーの場では社長さんの話し方が丁寧で分かりやすいので、難しいと感じることはありません。参加されていた皆さんも、テキストを見ながら社長さんのお話を真剣に聞かれていました。

酒造りの説明は約30分です。説明が終わると社長さんと一緒に酒蔵を見学に行きます。

4-2.酒蔵見学

酒蔵見学は日本酒の製造工程に沿って見学していきます。

こちらの機械が洗米機です。見学当日は使っているところを見ることはできなかったのですが、ジェット水流を使ってお米の表民についた米粉を落とすために使います。大門酒造⑨

次が浸漬機です。先にご紹介しましたが、日本酒作りの第一歩としてお米に吸水をさせるための機械です。大門酒造⑧酒蔵見学は、このように社長さんが説明をしながら酒蔵の中を製造工程に従って進んでいきます。

大門酒造⑦こちらは蒸し器です。この機械でお米を蒸します。蒸し時間は約50分で、お米のデンプン質を柔らかくし、日本酒作りに大切な働きをする麹菌を繁殖しやすくします。

ここで蒸されたお米は麹用、酒母用、そしてもろみ用の3つに分けられます。先にご紹介した麹づくりは蒸したお米に麹を振りかけて作ります。

たったこれだけのことですが、麹づくりには2昼夜かかります。長いときで50時間~55時間くらい、早いときで45時間くらいです。この時間は最終的にどのような味のお酒を造るかによって調節します。

大門酒造⑤酒母タンクです。ここに水を入れ、麹を入れて純粋酵母を入れ、蒸米を入れ、これでもろみを作ります。期間は約15日です。もろみとはアルコール発酵をする工程です。

大門酒造④サーマルタンクです。サーマルとは冷却機能の付いたタンクです。酵母ができるともろみをこちらに移します。

なぜ冷却機能がついているかと申しますと、アルコール発酵は放っておくとどんどん発酵が進みます。そこで杜氏(とうじ)がおいしいお酒ができるころ合いを見計らって発酵を止めます。発酵は温度を下げることで止めることができますから、このタンクには冷却機能がついています。

では、発酵を止めるころ合いはいつごろがいいのか? そのことについてもここで説明を聞くことができます。そして、その間どのような作業が行われるか、なかなか知ることができないお話を聞くことができます。

もろみをこのタンクに移すとき、単に移すだけでなく、3回に分けて移します。これを三段仕込みといいます。三段仕込みは4日間にわたって行われるのですが、なぜ4日かけるのか、そしてどのようにしてもろみを追加していくのかといったことも聞くことができます。

この工程はお酒の種類によりますが、24日ぐらいから最も長いもので35日くらいかかります。その間、お酒の出来具合を管理する杜氏の仕事内容や苦労といった興味深い話を聞くことができます。

しぼり工程でもろみをしぼり、お酒と酒粕に分けます。

これで酒蔵見学は終了です。次は待望の試飲です。

4-3.テイスティング

酒蔵見学が終わると待望の試飲です。酒造りの説明を受けた部屋の隣にある試飲会場に移動します。

今回のテイスティングで用意されていたお酒は、DAIMONシリーズから2種類、そして利休梅シリーズから4種類の計6種類のお酒でした。

大門酒造②試飲も酒蔵の中で行われます。大門酒造の酒蔵見学ツアーでは試飲はテイスティングといっています。

それは、ただお酒を飲み比べてどれが好きか嫌いかといったことを決めるのではなく、

・糖分が多いか少ないか
・全体の印象が濃いか薄いかあるいは酸度がどうか

といったことのチャートを頭の中に作って、それぞれのお酒を見ていきましょうということでした。ですから、試飲ではなく、テイスティングとされているのです。

このようにすると、毎回皆さん違ったお酒を選ばれるそうです。実際にテイスティングしてみると、好き、嫌いといったことだけでなく、このお酒は甘いけれどもコクがあるとか、さっぱりしているけれども少しあっさりしすぎているな、といったいつもと違う味わいを感じることができます。

大門酒造③今回のテイスティングでは6種類のお酒が用意されていましたが、値段だけでなく、大吟醸、純米酒といった製造方法にも捕らわれることなく、皆さんそれぞれが違ったお酒を選ばれていました。

このテイスティングの方法を知ると、製造方法や値段に捕らわれない、自分だけの最高のお酒を見つけることができるようになっていくでしょう。

私のお気に入りはこのお酒でした。普段日本酒を飲む機会のない私ですが、購入してしまいました。大門酒造⑱すみません、写真を撮る前に飲んでしまいました。

これで大門酒造の酒蔵見学ツアーは終了です。時間にして1時間ちょっとです。日本酒がどのようなところで作られているかを知るだけでなく、新しい日本酒の楽しみ方も覚えて帰ることができました。

5.日本酒の味を決める5つの味覚とは

甘口、辛口と日本酒の味は2つに分けられることが多いのですが、実は日本酒には甘い、辛いといっただけでなく、5つの味があるそうです。

・甘(かん):あまい
・酸(さん):すっぱい
・辛(しん):からい
・苦(く)   :にがい
・渋(しぶ):しぶい

甘い、すっぱい、辛いというのは分かるのですが、苦い、渋いというのは日本酒にとって必要のない味のように感じます。ところが苦い・渋いも味の構成要素として必要なのだそうです。

この苦い・渋いという味がないと日本酒はコクのない味になってしまいます。多すぎると飲めたものではなくなるのですが、これら5つの味がバランスよく調和されることによっておいしいお酒になるのです。

ですから、試飲の時はそこまで意識を持っていくと、さらに面白くなるとおっしゃっていました。

6.お酒を買うことはできるの?

ツアーの受付をしたところで買うことができます。大門酒造⑭テイスティングした以外のお酒も買うことができますから、係の方にご相談されるといいでしょう。丁寧にお答えしてくださいます。

7.酒蔵見学の申し込み方法

大門酒造⑮

大門酒造の酒蔵見学は予約が必要です。予約は大門酒造のサイトからできます。見学は有料で1人1,500円です。大門酒造⑲

こちらをクリックすると大門酒造の酒蔵見学・試飲ツアーの予約ページにアクセスします。

大門酒造HP

下へスクロールしていくと「イベント・無垢根亭・酒蔵見学のご予約」というところがありますからクリックします。

月単位で予約表が表示されますから、まず左上の参加人数を決め、酒蔵見学ができる日を探します。希望の日が見つかりましたらクリックします。内容が書かれたページに移動しますから、「予約を進める」をクリックし、必要事項を記入すれば予約ができます。

予約が完了しますと、大門酒造から予約の確認メールが届きます。

8.大門酒造データ

会社名 :大門酒造株式会社
住 所 :〒576-0031 大阪府交野市森南3-12-1
電 話 :072-891-0353 (代表)
Email  :info@daimonbrewery.com
営業時間:9:00~17:00
定休日 :日曜日・月曜日
アクセス:
京阪電車交野線河内森駅より徒歩8分
JR学研都市線河内磐船駅より徒歩7分

9.まとめ

大門酒造①日本酒は国内だけでなく海外でも人気が高まっているといわれています。そして、日本酒作りの現場を見たいという方も多くなり、酒蔵見学の人気も高くなっているようです。

今回ご紹介した大門酒造は、京阪電車交野線の河内森(かわちもり)駅から徒歩約8分とアクセスも便利なところにあります。

大門酒造へのアクセスですが、京阪電車の枚方市駅で交野線に乗り換えます。乗り換えはホームの階段を降りるのですが、階段に表示がありますからご安心ください。

交野線は5番、6番ホームになります。京橋、淀屋橋方面から来られた場合、一番後ろ(大阪寄り)」の階段を利用すると、階段を降りると左方向へ進みます。すると交野線ののりばの表示が見えてきます。

その表示に従って階段を登れば交野線のホームになります。

交野線はすべて終点の私市(きさいち)行で普通列車しかありませんから、どの列車に乗ればいいか迷うことはないでしょう。ただ、交野線は車掌さんのいないワンマンカーで運行されていますし、駅員さんもホームで見かけることが少ないので、分からないことがあれば運転士さんに聞くことになります。

次に大門酒造へ一番近い駅ですが、「河内森(かわちもり)」という駅になります。この駅は交野線の終点私市駅の1つ前になります。

河内森駅はホームから改札まで階段を利用するのですが、ホームの中央付近に下りのエスカレーターがあります。ですから、電車に乗るときは中央付近の車両に乗ると便利でしょう。

河内森駅の改札は1カ所しかありません。改札を出ると正面にエスカレーターがあります。エスカレーターで登るとすぐに正面に道路があります。ここを右に行きます。

右方向へ行くと、道が二手に分かれていますから左方向に進みます。左方向に進むと「JA北河内」の建物が右手に見えてきます。

左に曲がる道もありますが直進します。直進していくと左前方に大門酒造の看板が見えてきます。

まっすぐ進んでいくと、左手に2018年6月18日の大阪北部地震や9月4日の台風21号などの影響で被害を受けた大きな灯篭があります。この灯篭は手前からは見えにくいのが難点ですが、ここが大門酒造へのアクセスで唯一左に曲がる所になります。

ここを曲がりますと、車では通り抜けが難しい細い道になります。この道を歩いていくと、左手に「酒屋半左衛門」と書かれた木の看板がある門があります。中をのぞくと「酒半」と書かれた暖簾(のれん)が見えます。

ここが大門酒造の入口になります。

門をくぐり少し歩くと右手に引き戸の入口があります。ここを入ると受付がありますから、こちらでツアーの受付をします。

大門酒造㉑

酒蔵見学ツアーは、酒蔵の中で行われ、酒造りの説明、酒蔵見学、そしてテイスティングで約1時間となっています。

酒造りの説明は大門酒造の社長さんが行われます。大門酒造の歴史、交野地方の酒造の歴史、酒造りに必要な米、そして水、さらには麹菌(こうじきん)などについてのお話を聞くことができます。

酒造りの工程についてはマンガを使ったテキストがいただけます。社長さんのお話はとても分かりやすいのですが、漫画のテキストと合わせて聞くことで日本酒の知識のない方でも理解しやすくなっています。

酒蔵見学はお酒の製造工程に従って見学します。見慣れない機械ばかりですが、社長さんが1つずつ分かりやすく説明してくれますから、途中で飽きてしまうようなことはないでしょう。

あと、酒蔵の建物は一部改修はされていますが、とても古い作りのもので、天井の梁(はり)に太い木が使われていたりしてとても趣のあるものです。

酒蔵見学には、男女そして年齢も様々な方が参加されていました。最近は若い女性に日本酒の人気が高まっているといわれていますが、酒蔵見学には若い女性も参加されていました。

最後はテイスティングです。大門酒造では試飲ではなくテイスティングといっています。これは、お酒を飲み比べて好き嫌いを決めるだけでなく、

・糖分が多いか少ないか
・全体の印象が濃いか薄いかあるいは酸度がどうか

といったことのチャートを頭の中に作り、それぞれのお酒を見ていってほしいということから名づけられています。

実際にテイスティングをすると、皆がそれぞれ違ったお酒を選んでいました。これが試飲と少し違った所でしょう。

大門酒造の酒蔵を見学するには有料(1,500円税込)で予約が必要です。酒蔵見学の予約は大門酒造のサイトでできます。

大門酒造HP

画面を下にスクロールしていくと、「イベント・無垢根亭・酒蔵見学」という所がありますからクリックします。

そうしますと、月ごとの酒蔵見学などの予定が表示されますから、まず予定表上部で人数を決めます。それから希望日の予定をクリックしますと画面が変わりますから「予約を進める」をクリックします。その後は画面に表示される内容を入力していきます。

予約が取れればメールが届きますから内容を確認してください。

大門酒造の酒蔵見学は、淀屋橋・京橋方面からですと特急を利用すれば最寄り駅の河内森まで約30分(乗り換え時間含まず)、そして最寄り駅から徒歩8分と、とてもアクセスのいいところにあります。

外国でも日本酒人気が高まっていて、外国の方も見学に訪れる大門酒造の酒蔵見学ツアー。これから酒蔵見学を始めようと考えている方は、まずはここから始められてはいかがでしょうか。

ライター紹介

おずみぃ
大阪生まれの大阪育ち。 というより、枚方生まれの寝屋川育ち。今はまた枚方に舞い戻っています。 生まれてずっと京阪沿線。
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