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【難読】野江内代の読み方・地名の由来から地域の治安まで徹底解説!

日本各地に難読の地域名はありますが…「野江内代」読めますか?
初めて野江内代駅でその表示を見たとき、きっと一瞬、脳裏に「?」が浮かぶでしょう。
実は大阪の方でも正確に読めないのではないかと踏んでいます。
今回は「野江内代」の読み方から、読めないけど、なんとなーく住んでみたいと思った方に治安のいい悪い情報、もう気になってしょうがなくなる、野江内代のおすすめグルメを紹介します!
ついでにほかにも大阪の難読地名を紹介しますね!

1.「野江内代」なんて読む?

〈1〉のえないよ
〈2〉のえないだい
〈3〉のえうちだい

さて、正解はどれでしょうか?



正解は…ありません!

でも、〈3〉と答えた方、極めて近いです。
とはいえ、これ以上、正解に近づくのは自力ではまず無理だと思います。
正直、10年かけてもきっと無理です。

気になる正解は…

「のえうちんだい」です。

「うち ん?」

「ん」はどこから来たーーーーー!!!!

それはこのあと解明します。

2.野江内代の地名の由来

野江内代 野江国道商店街さて、野江内代の「ん」の謎を解く前に、野江内代がどこにあるのかを知っておきましょう。

大阪メトロ谷町線の都島駅と関目高殿駅の間に「野江内代駅」という駅があります。
住所でいうと大阪市城東区。東梅田までは電車で8分!
また、野江内代駅から京阪本線の野江駅までは徒歩10分、そこから大阪のターミナル駅のひとつに数えられる京橋駅までは電車で3分です。結構な好立地ですよね!
では、地名の由来にいきましょう。

「野江内代」は「城東区野江」と「都島区内代町」のふたつの町名を一緒にした駅名とのことです。

それぞれの町名ごとに由来を見ていきましょう。
一説によると、「野江」は「野のあたり」という意味で、もともとは「野へ向かう」とかそういう風に使われていた「へ」が「え」に、そして「野江」となったようです。

そして、気になる「内代」です。

江戸時代の初期、この地は徳川氏代官が治めていました。いうと、その土地は代官の領地内にあるといえます。

で、代官の内が、代内になり、「内代」に。
そして、「内代村」が生まれました。

はじめは「うちだい」と読まれていたようです。

けれども、江戸時代の「摂津国」についての資料には
「ウチムダイと称す」と記されていたそうです。
ウチムダイ→「うちんだい」が、今も残っているというわけですね。

案外、といってはなんですが、きちんとしたいわれでした。

3.住みたい町?野江内代の気になる治安

さて、野江内代の読み方がわかったら、実際にどんな町なのか気になりますよね?
ちょうど引っ越しを考えている方は、参考にしてみてください!

3-1.治安は

周辺環境は良いと評判です!犯罪も少なく、安心して住めるとのウワサです。
けれども、街灯が少ないとの声も多数。特に、女性は夜道がちょっと心配かもしれません。

3-2.家賃相場

気になる賃貸住宅の家賃相場はこのような感じです。

1R 35,000円
1K 53,000円
1DK 52,000円
1LDK 70,000円

2つ先でより梅田方面に近い「天神橋筋六丁目」エリアと比べると平均相場は1万円ほど安いです。(1R・1K・1DKの平均)
ワンルームが3万円台なのは学生さんにうれしいですよね。

野江内代駅から東梅田駅まで乗り換えなしで約8分。通勤・通学に便利なことは間違いないですね。

3-3.住みやすさ

野江内代 阪急オアシス野江内代は住宅街です。一人暮らし用の物件も豊富にあり、一方、ファミリー層も多いようです。
ただ、ちょっと買い物は不便なようで、スーパーは駅前にありますが、比較的早く閉まってしまいます。
また、飲食店も少なく、自炊をあまりしない一人暮らしの方は少々不便に感じるようです。

4.【難読駅】野江内代のおすすめグルメ

さて、飲食店が少ないと言いましたが、とはいっても、少ないからこそ、そこにしかない味わいが残っているわけです。
野江内代周辺でぜひ味わってほしいグルメをまとめました。きっと、また寄ってみたくなるお店に出会えるはずですよ。

4-1.そば工房 宝山

野江内代 手打ちそば宝山②地元で人気のそば屋さん。野江内代駅から少し南に行った国道沿いにお店があります。創業15年以上で最近きれいに改装されました。とても気さくなご主人さんが美味しいおそばを提供してくれます!

野江内代 手打ちそば宝山 肉おろしそば今回は、鹿児島情熱牛を使った肉おろしそばを注文。
出汁をかけてよく混ぜて食べるんですが、一口食べてびっくり!旨い!!
そばの香りが口中に広がって、おっ!と思ったら、次はお肉の程よい甘辛さが追い打ちをかけてきます。これは旨い!唸ってしまいます。
店内を見ると常連さんも多くすでに満席。ご主人さんと気さくに会話をするお客さんとの雰囲気も良い感じです。

野江内代 手打ちそば宝山 メニューこちらがメニューです。全部食べてみたいですね、他に丼メニューもありますよ。
一度行ったらまた来たくなるおそば屋さんです。

店名:そば工房 宝山
住所:大阪市都島区都島本通5丁目16-10
TEL:06-6925-5800
営業時間:11:30~14:30、17:00~22:00
[日・祝の夜]16:30~21:30
定休日:月曜(月曜が祝日の場合は翌火曜休業)
アクセス:谷町線野江内代駅から徒歩3分

 

4-2たこ焼き「風風」野江店

野江内代 たこ焼き風風大阪といえば、やっぱり「たこ焼き」は外せないでしょ!というわけで、たこ焼き屋さんも紹介しておきますね。
たこ焼き「風風」は大阪と兵庫にチェーン展開するお店。2018年8月時点で23店舗もあります。

野江内代 たこ焼き風風 たこ焼き外はカリッ、中はとろ~っとで、これぞ「たこ焼きの醍醐味」というのを楽しめます。
特徴的なのが、たこだけでなく「こんにゃく」も入っていること。
これが、たことは違う食感をプラスして、たこ焼きひとつの「面白み」をアップさせているんですね。

野江内代 たこ焼き風風 メニューたこ焼きの味はなんと、お好みに合わせて8種類から選べるのもうれしいですね。風風はほかにも「からあげ」も名物。野江店にはイートインスペースもあり、お酒も飲めるので、「サク飲みセンベロ」にぴったり。
野江内代駅からすぐなので、お疲れさまの一杯がてらどうぞ!

店名:たこ焼き「風風」野江店
住所:大阪市都島区内代町1-7-4
TEL:06-4254-0202
営業時間:月~土15:00~24:00、日・祝11:00~22:00
定休日:なし
アクセス:谷町線野江内代駅から徒歩1分

 

4-3.手作りサンドイッチのタカヒナ

野江内代 サンドイッチのタカヒナ 外観野江内代駅から国道を北へ進んだ、野江国道筋商店街にあるサンドイッチ専門店。サンドイッチのマルタンから店名がサンドイッチのタカヒナに変わったそうですが、商品などはそのままだそうです。

野江内代 サンドイッチのタカヒナ 外観②どのサンドイッチも具材がたっぷり!パンパンになっています。ふとカウンターの横を見ると「優勝!」と記載のある記事が。「みんなで選ぼう!ぱん&スイーツ総選挙」で優勝されたそうです。どんな大会か知りませんが、優勝ですよ優勝!美味しいに決まっています。

野江内代 サンドイッチのタカヒナ 商品②お店の方におすすめを聞いたところ、このロースカツとミックスを教えてくれました。で、早速購入して実食。何と言っても肉が分厚い!肉感たっぷりです。分厚いので口を大きく開けて一口ぱくり。旨い!食べて納得の旨さです。一緒にはさんでいるキャベツは少し酸味があって、それがカツとソースとよく合っていて旨いです。

野江内代 サンドイッチのタカヒナ 商品③続いてこちらはミックスです。レタスにトマト、ハムとチーズと玉子がはいった贅沢なサンドイッチ!こちらも厚みがあるので食べ応え十分です。もちろん旨いです。味が濃すぎなくて何個でも食べれそうです。

他にも色々なメニューがあります。要予約でパーティー用にも作ってくれるそうです。

店名:手作りサンドイッチのタカヒナ
住所:大阪市都島区内代町2-6-18
TEL:06-6954-1233
営業時間:7:00~21:00
定休日:不定休
アクセス:谷町線野江内代駅から徒歩3分

 

ちなみに…野江内代には、私のおすすめの焼肉屋さんが2軒あります。
ぜひ、野江内代に行って、探してみてくださいね!

5.「これ読める?」まだまだある大阪の難読地名

全国各所に難読地名は存在しますが、特に多いのが大阪だといわれています。
「野江内代」の他にもまだまだある嘘のような本当の地名。
“大阪の難読地名”とその由来を一挙に紹介します。

5-1.喜連瓜破

これは超難問。「きれうりわり」と読みます。
もはや正しく読むことは不可能。読ませる気がないとしか思えません。
一見、四文字熟語のようにも思えますが、大阪メトロ谷町線にある駅です。

「喜連瓜破駅」が誕生したのは、1980年。当初は、駅が平野区喜連二丁目にあったことから、「喜連駅」になる予定でした。しかしこれに反対したのが喜連地区と道路を挟んで向かい合う瓜破地区。駅が両地区の間にあったため、どちらかを優遇する訳にもいかず、この難読駅ができたというわけです。

5-2.杭全

「これは簡単!くぜん!」そう思った方は……残念!
正解は「くまた」です。こちらの由来も諸説ありますが、ひとつはくい(杭)をすべて(全て)打って他の地域と区別した「くいをまったく打った」が、時の経過と共に「くまた」になった。というなんとも無理やりな説。

もうひとつは、平安時代に杭全に住みついた一族が百済(くだら、現在の朝鮮半島)から来た渡来人で、くだらがなまったという説です。

5-3.阿保

普通に読めば「アホ」一択ですが、正解は「アオ」です。
由来は平安時代にさかのぼります。当時干ばつで問題になっていたこの土地に池を作ったのが「阿保親王(あぼしんのう)」
その名残から地名として今も残り、歴史の流れとともに発音しやすい「アオ」に変化したそうです。

5-4.立売堀

「たちうりぼり!」はい、当然不正解です。正しくは「いたちぼり」です。
なにがどうなったらそう読むのか…

由来は、かの有名な戦国武将“伊達政宗”です。
伊達政宗が大阪冬の陣・夏の陣に参戦していた時に陣地としていたのが、この土地だったのです。
そのことから「伊達掘(だてぼり)」から漢字の読みが変わって「伊達堀(いたちぼり)」と呼ばれるようになりました。その後1620年頃、土佐藩が材木市場を開き材木の立売りをしていたことから、漢字は「立売堀」となりましたが、読みは「いたちぼり」が残り、400年経った今でも地名として残っています。

5-5.放出

「ほうしゅつ?」まぁ、そうならざるを得ないですよね……。
これは「はなてん」と読みます。文字だけ見るとこの土地には、なにかおもしろい由来がありそうな予感が..

大阪は今でこそ内陸部にある土地ですが、当時は水の都と呼ばれていました。この土地には湖があったそうです。この湖から大川(旧淀川)に水が流れる「放出する場所」だったことから「はなちてん」と呼ばれるようになり、それがなまって「はなちで」→「はなてん」になったそうです。
期待していた由来背景とは違いましたが、すんなり納得の説でした。

6.「全国に難読地名あり!」

今回は大阪に絞って難読地名を解説しましたが、全国にはもっとたくさんの解読不能の地があります。
見ただけでは理解不能な土地名ですが、由来を辿ると時代背景がみえて愛着が湧いてきます。
今回調べてみて、難読地名を辿る旅にも興味が湧いてきました。
有名な観光地への旅行はもちろん楽しいですが、マイナーな土地で、知る人ぞ知るお店を渡り歩くのも最高ですよね。
ま、どこへ行っても、結局飲み散らかして終わりそうですが…

まとめ

・野江内代は交通の便も良く住みやすい住宅街
・難読地名に歴史あり
・由来を知れば歴史背景が分かる

ライター紹介

Haruna.U
東京付近の千葉に在住。 猫と酒のために日々仕事をしているアラフォーライター。 酒があればどこへでも行きます。
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