【大人の工場見学】サントリー山崎蒸溜所は水が美味しい土地で生まれた日本のウイスキー

みなさん、小学生の頃「工場見学」にワクワクした覚えはありませんか？
ガシャーンガシャーンと規則正しく物を造りあげている様子、知らなかった事を間近で見れる喜びなど・・・
そんな「工場見学」ですが、大人になってからも行ってみたいと思いませんか？
「へぇ～そうだったんだ！」と驚きと発見をもう一度味わってみてはいかがでしたでしょうか？

では、大人が行く「工場見学」を是非ご覧ください。

どんなところにあるの？

山崎の南側を流れる河川は、宇治川、木津川、桂川の三川が合流し淀川となる地域で、とても霧が立ち込めやすい立地となっており、ウイスキーづくりに適していると言われています。
自然に恵まれ、名水の地としても有名な山崎の地を選んだサントリーの創業者 鳥井信二郎が、蒸留所の建設に着手したのは1923年・大正12年でした。100年近くも前になります。
スコットランドでウイスキー作りを修業した竹鶴政孝を所長に迎え、日本で初となるウイスキー作りが始まりました。

ＪＲ大阪駅から京都方面に向かう電車で26分で到着するのが山崎駅、阪急電車なら30分ほどで到着するのが、大山崎駅です。
駅を一歩出ると自然豊かで、京都の中心部から程近い所にしては、とても長閑な街並みに驚かされます。
駅の北側にはそびえる山は、天王山。
天王山と言えば、山崎の合戦が行われた場所ですね。

山崎駅から歩いておよそ10分。看板も出ていますので間違えずに行けます。

大きく山崎のロゴが入った茶色の建物が見えてきます。サントリー山崎蒸留所です。
木々に包まれた蒸留所は、山裾に建っているためか、静けさと張り詰めた空気が流れているように感じられます。

サントリー山崎蒸溜所の見学は、完全な予約制となっています。
有料で20歳以上が参加できるガイドツアーと、無料で20歳未満も見学できるミュージアムの2つのコースがあります。

山崎蒸溜所ツアーの始まりです。

こちらのツアーは有料で20歳以上しか参加できません。参加証をもらって出発です。（一人1,000円税込）

女性の案内係りの誘導によりツアーが始まります。分かり易い説明でウイスキーの世界へと導いてくれます。

中に入ると麦の香りと木の香りがします。
山崎の蒸留所では、木桶とステンレスタンクの2種類の発酵槽を使い分けて発酵されています。
特に木桶は、温度管理が難しいのですが、所内に棲みつく乳酸菌や微生物の働きで、豊かな味わいの原酒を誕生させてくれます。

サイズや形の異なる蒸溜釜が向かい合って並ぶ蒸留室。
様々なタイプの蒸溜釜があるのは、世界でも稀だそうです！

それぞれに生み出される原酒の特長が異なり、軽いものから重厚なものまで様々な原酒が生まれます。

貯蔵庫は、皆さんも写真などでも見たことがあるのでは無いでしょうか？
中に入ると冷たい空気と濃厚なウイスキーの香りに包まれます。静けさと凛とした空気が漂っています。みなさんも実際に行かれると肌で感じると思いますよ。
多くの樽が静かに熟成の時間を過ごします。
置かれている樽は、樽材・容量・形状をはじめ、置かれる場所によっても、原酒の仕上がりは違ってくるそうです。

途中にこの山崎が美味しい理由の一つのお水が実際に見られます。
「ウイスキーづくりの生命は水です。」と書かれた看板の通り、すごく透き通った綺麗なお水でした。

ガイドツアーでは、最後に試飲が用意されています。

ホワイトオーク樽原酒、ワイン樽原酒、山崎シングルモルトをテイスティング用の飲み方で、じっくりと味わうことができます。

山崎の天然水でつくったソーダで「山崎のハイボール」も自分で作って試飲できます。ガイドさんが美味しいハイボールの作り方を教えてくださいますよ。

山崎ウイスキー館（無料・製造工程ガイドツアー無）

このミュージアムは、ウイスキーづくりのこだわりや、シングルモルトウイスキー山崎の誕生秘話を分かり易く展示をしています。

プロジェクターでは、ビジュアル＆サウンドによる蒸留所の歴史や山崎の誕生物語を見ることができます。

山崎蒸留所年表と題されたコーナーでは、当時の写真をはじめ、創業時から現在までの数々のウイスキーが展示されています。

色々な年代や樽から作られた山崎が飾られています。キラキラしていてすごく綺麗です。

丸いティスティングカウンターでは、蒸溜所限定ウイスキーや原酒、世界の5大ウイスキーなど、有料で試飲ができ、呑み比べながら気に入ったウイスキーを探すのも良いかもしれません。

YAMAZAKI DISTILLERY GIFT SHOPでは、ウイスキーをはじめ、飲むためのグラス、ウイスキーに合うオリジナルおつまみなど、ここでしか手に入らない、ウイスキーの事を考えたこだわりの商品が数多く販売されています。
年間生産本数限定のシングルモルトウイスキーも販売されています。

まとめ

数年前からＣＭが頻繁に放映するようになり、よく飲まれるようになったのがハイボールです。
ウイスキーの多くは、サントリーの角瓶やトリスがよく知られていますよね。ゆっくりと芳醇な味を楽しめるウイスキーと言えば「山崎」ではないでしょうか。
「シングルモルトウイスキー」のシングルは1つの蒸溜所という意味、「モルト」は原料の麦芽を表しています。
つまり、「麦芽原料を使用して仕込み、発酵させ、１つの蒸溜所で蒸溜した原酒だけをブレンドしてつくりあげたウイスキー」のことをシングルモルトウイスキーと呼びます。
ガイドツアーに参加した夜は、職人たちの情熱や匠の技を思い返しながら、「シングルモルトウイスキー山崎」をストレートで楽しんでみてはいかがですか？

施設情報

地図

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