大阪弁、京都弁、神戸弁のちがいを 関西ネイティブが徹底解説
2018.05.24
「あなたが感じる大阪人の特徴を一つあげて下さい!」
と質問されると、おおくの方がコテコテの関西弁をイメージするのではないでしょうか?そのような誰もが知っている関西弁。ですが、関西といっても地域によって話すことばやイントネーションがまったく異なるんです。
たとえば、大阪のネイティブが発する「なんでやねん!」ということば一つとっても、お隣である兵庫県や京都府では、ちがう言い方をするんです。
で、さらにもっと分けると大阪でも北部と南部の方々が話すことばもまったく異なるんです。
この記事では、このような関西弁のちがいについて解説いたします。
しかし、すべてを解説するとハンパないボリュームになってしまいます。だから、関西といえばここでしょ!と、誰もが知っている三都、大阪、京都、神戸の人たちが話すことばのちがいについて詳しく解説いたします。
といっても、幼少期から関西地区内を転々と9回ほど引っ越した経験(大阪市、尼崎市、西宮市、伊丹市)のある、ぼく自身がじっさいに住んでマスターし話すことができる大阪弁と神戸弁、そして、京都在住の友人知人が話す京都弁をもとに解説します。ですので、生粋の関西人ではあるけど、あくまでもぼくの主観でのお話である。ということをご理解ねがいます。
では、さっそくはじめましょう。
まずは、どのような話し方が大阪弁、京都弁、神戸弁なのか?を具体的にイメージしてもらうために、それぞれの方言をつかう芸能人を数人ピックアップしてみました。
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目次
関西弁を話す芸能人
関西弁を話す芸能人はたくさんおられますが、大阪、京都、神戸とできるだけ地域別にネイティブな方言を話している芸能人を探しました。
大阪弁を話す芸能人
aikoさん、久本雅美さん、和田アキ子さん、このお三方はわっかりやすいバリバリの大阪弁を話されます。
その他にも、吉本興業の芸人さんなども大阪弁を話す方がたくさんおられます。が、居住地を都内にうつしたり、大阪弁以外を話すたくさんの方々と関わりを持っておられます。
だから、そういった影響でネイティブとは呼べない東京弁?のまじった変則的な大阪弁を話しておられます。ですので、除外させてもらいました。笑
京都弁を話す芸能人
安田美沙子さん、横山由依さん(AKB48)、中村玉緒さん、このお三方の話しことばやイントネーションが京都弁のわかりやすいたとえとなります。
また、舞妓さんや格式ある料亭の女将さん、年配の方などはテレビドラマにでてくるような昔ながらの美しい京都弁を話されます。が、現代の京都のネイティブさんたちは、やんわりとほっこりさせてくれる京都弁独特の雰囲気あることばを話されます。しかしガチガチの京都弁は話されません。
神戸弁を話す芸能人
北川景子さん、戸田恵梨香さん、藤原紀香さん、この美女お三方が神戸弁を話されます。藤原紀香さんは西宮市出身ですが、西宮の人は神戸弁よりの関西弁を使うのでエントリーさせてもらいました。
「えっ、ちょっと待って下さい。お三方とも知ってますが、神戸弁を話している姿がまったくイメージできないんですけど?」とお思いになられましたか。
まことに申し訳ありません。がんばってリサーチしたのですが、神戸弁を話しているわかりやすい芸能人を見つけることができませんでした。
しかし、お三方ともプライベートではペラペラと流ちょうな神戸弁を話しておられるらしい、との情報をキャッチしたのでエントリーさせてもらいました。
ちなみに、現在、尼崎市在住のぼくの話しことばも神戸弁です。土地勘のない人は西宮や尼崎と言われても、どこにあるのか?すら分からないと思います。
しかし、地理の話をすると本題とそれるのでここでは割愛させてもらいます。
じっさいに住んでぼくが感じている感覚は、西宮の人は、おもに神戸弁を話す。で、尼崎の人は、大阪弁と神戸弁をミックスさせたようなことばを話す。という印象がつよいです。
大阪弁、京都弁、神戸弁のちがいを一瞬で判断できるコツ
大阪弁、京都弁、神戸弁の決定的なちがいはことばの語尾にあります。 しかも、パターン化されているので聞き分けやすいです。
ですので、3つそれぞれのちがいを知るだけで、どの方言をつかっているのか?を理解することができるようになります。
大阪弁の語尾
語尾が「~ねん」という風になります。
この「~ねん」は大阪弁の代表格といっても過言ではありません。
ですから、うまいねん。そーやねん。なんでやねん。このように語尾に「~ねん」がつく話しことばは100%大阪弁だ、という認識をして頂いてけっこうです。
京都弁の語尾
語尾が「~してはる」「~やし」という風になります。
あと、京都在住の友人から貴重な情報をゲットしました。京都の人は同じことばを2回くり返す方が多いらしいです。
たとえば、
寒い→さっぶさぶい
暑い→あっつあつい
デカい→デッカデカい
小さい→ちっさちっさい
このような感じに使うみたい。リサーチしている時に偶然みつけたサイトにも まったく同じことが書かれていたので信ぴょう性が高い情報です。
神戸弁の語尾
語尾が「~しとぉ」「~しとん」という風になります。
全国的に大阪弁、京都弁はメジャーですが、神戸弁ってなんじゃ?そして、この記事ではじめて神戸弁の存在を知った方もおられることでしょう。
しかし、大阪のお隣の県である兵庫県民のおおくは、大阪弁ではなく神戸弁を 使います。
じゃぁ具体的にどのようにちがうのか?は以下の例を見ることでご理解いただけます。
大阪弁、京都弁、神戸弁のちがいがわかる4つの具体例
ここでは標準語を大阪弁、京都弁、神戸弁で話すとどうなるのか?
という具体例を解説いたします。
具体例その1 「無理です」
大阪弁だと「あかんねん」
京都弁だと「あかんし」
神戸弁だと「あかんで」
具体例その2「何しているのですか?」
大阪弁だと「何してんねん」
京都弁だと「何してはる(はります)の」
神戸弁だと「何しとん」
具体例その3「来ない」
大阪弁だと「けーへん」
京都弁だと「きーひん」
神戸弁だと「こーへん」
具体例その4「すごく」
大阪弁だと「めっちゃ」
京都弁だと「えろぉ」
神戸弁だと「バリ」「ごっつい」
じっさいに使っていることばを文字にするとこんな感じなのですが、いかがでしょうか?
関西に住んだことがある方でしたら、これらのことばを頻繁に耳にします。
だから、イントネーションや発音の微妙なちがいを理解することができるでしょう。しかし、それら以外の方はおそらく、ヨクワカラナイ状態?なのではないでしょうか。
大阪弁、京都弁、神戸弁のちがい動画
そして、個人的に文字で伝えるには限界があるな、と感じたので 3分ほどの動画をとりました。
動画は文字や画像だけの場合にくらべて5000倍の情報量がある。とされていますので関西弁に詳しくなりたいあなたは、ぜひ以下の動画をご覧ください。
ご視聴ありがとうございました。
いかがでしたでしょうか?
文字で読むだけではなく、じっさいの話し方を聞くことで、確実に理解度がふかまったことと思います。
まとめ
全国的には、関西弁=大阪弁という認識をされている方がほとんどです。ですが、おなじ関西在住者であるものの、大阪人、京都人、神戸人、それぞれ話しことばもちがえば、気質も異なるのでひとくくりにしないで、というのが本音です。
そんな細かいことどーでもいいやんか!と感じるかもしれませんが、いやいやどっこい。
大阪の人は小学生の低学年の頃から、バナナや茄子でエアー電話をかけることができるほど高度なノリツッコミのスキルを標準装備しています。また、オマケがあたりまえの文化でもあります。
京都の人は、おしとやかだし本音と建前をイヤミなくうまく使い分けることができます。そして、大阪人はすぐに値切るしことばも下品だから一緒にして欲しくない、と思ってます。
神戸の人は海があって山がある美しい港町神戸を愛しています。ライバルは大阪でもなく京都でもなく横浜。そして、大阪のアニマル柄が大好きなおばさんとちがって、神戸マダムはとにかくオシャレな方が多いです。
このように、おなじ関西でも住んでる場所がかわれば人のカラーもガラッと変わるのです。
環境によって受ける影響力ってほんとすごいですよね。
関西在住の方、そして、今度プライベートや仕事で関西に行くよ!というあなたもこの記事でえた視点で大阪、京都、神戸の人々を人間ウォッチングすることで、新しくて楽しい発見をたくさんすることができるでしょう。
最後まで読んでくれてありがとうございました。
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