【大阪城 豊國(ほうこく)神社】実は穴場!豊臣秀吉に出世祈願!御朱印もあるよ
大阪の初詣スポットをご紹介しようと神社巡りをしたはいいけれど、あっという間に年が明けて、今や元号まで変わろうとしている今日この頃。
どうもすみません。すっかり寝かせてしまいました。
やっと、私の神社巡り第二弾です。
第一弾はこちら
【大阪天満宮】学門の神様のご利益を。登龍門参拝で難関突破だ!
突然ですが、出世したくないですか?
春、はじまりの季節。入社してきた初々しい新人さんを見ながら「若いものにはまだまだ負けんぞ」と、密かに決意を新たにしたみなさま。
負けたくないですよね!
どうせなら上を目指したいですよね!
てっぺん獲りたいじゃないですか!
・・・さてさて、大阪の観光スポットと言えば「大阪城」、大阪城といえば「豊臣秀吉」。
豊臣秀吉といえば、仕えていた織田信長の草履を懐で温めておいたことがきっかけで信長に気に入られた、というエピソード。
幼少の頃、これを漫画日本史で読んで以来、私の中で秀吉は、“ぬくぬくの草履をエライ人に履かせる人”になったわけですが…。
大人になった今、天然でやったのか計算だったのか、秀吉に聞いてみたいものです。
それはともかく、秀吉は頭が良くて気遣いもできたので、どんどん出世!!
信長亡き後には、その敵を討って、なんやこうやあらゆる関門をくぐり抜けて「天下統一」を果たした、たいそうな武将です。てっぺん獲っちゃった人です。
いってみれば「出世の鏡」ともいえる人物。
そんな豊臣秀吉を御祭神としているのが、大阪城公園内に鎮座する「豊國神社」です!
今回はこちらに訪問しましたよ。
「出世してやる!」という意気込みを、平成最後のときに、そして、令和のはじまりに、ガツンと願掛けしたい!
そんな方にどんな神社なのかをご紹介します。
目次
1.森ノ宮駅より出発!天下の大阪城を目指す!
降り立ったのは森ノ宮駅。なんだかお名前も素敵。
方向音痴な私も、大阪城はこっちだよーという雰囲気がビンビンに漂っていたので、迷うことなくそちらの方へ。
とはいえ、そんなに簡単に辿り着けたら、「あれ?天下獲るの案外簡単?」とか思っちゃいますからね。
初めに言っておきますが、まぁーーーーー歩きます。
歩数計つけてたら、結構な記録を叩き出すと思いますよ。
って、ちょっと待てよ。私目指してるの大阪城じゃなくて豊國神社だった。
ま、でも、方向は一緒なので。
さて、駅からまもなくで大阪城公園入り口に到着!大阪城天守閣の周りは、かなりの広さの公園になっているので、天守閣まで行かないまでも、お散歩で公園来ましたっていうのもアリです。
入り口を入るとまっすぐのびる通りが。
いい天気だったので歩くのも楽しいもので。まっすぐな道、好きなんですよ。
しばらく行くと、噴水のある広場に出ます。
カフェやらコンビニやらもあって、のんびり過ごすにはもってこいの環境。
ここでぼんやりしたい衝動にかられましたが、出世祈願をするというのに早くも休むなんて、そりゃイカンだろうと頑張って進みます。
そして、
何やら休憩できそうな建物に到着。
またしても休みたい衝動に駆られる私。
いやいやまだまだでしょ!と、自分にムチ打った矢先に立ちはだかったのが……
ぎゃーーーーーー!!!!!
軽く10秒は静止しましたよ、そりゃ。まっすぐの道好きーなんて言ってた気持ちは吹き飛びましたよ。
私、この時、キャリーケースをガラガラと引きずってまして。
オーマイゴッドですよ!
しかも「Uターン禁止」。
あぁ、私に試練を与えるのね、秀吉公よ。
実は特別、出世欲がない私。でも負けん気は強いのですよ。
くわーっ!こうなったら出世街道まっしぐらよ!と、キャリーちゃんを持ち上げて、がつがつ階段をのぼりましたよ。とはいえ、途中でちょっと休みましたわよ、さすがに。
出世とはこんなに苦難を伴うものなのか。(いや、階段のぼって出世できるんだったら、誰でものぼるか)
でも、階段のぼっていくうちに、「てっぺん目指してやるぜ!」って気分が盛り上がるもので。
のぼり切ったときは、「天下獲ったぜ!」ってなりましたよ。
すぐに冷めましたけど。
だって、大阪城の姿なんて全然見えないんですもの。
大阪城の天守閣の代わりに見えたのはこの道…。
長っ!うわっ!想像以上にたどり着かない!
と、現実に押しつぶされそうになりながら、けれども行くしかないのだ、私の目の前に広がっているこの道を行かなければ、私はどこにも辿り着かないんだ!と自分で自分を説得。
ほぉら緑がいっぱいだろぉ~!深呼吸だ!深呼吸!とやってみますが、先ほどの階段で息が上がってしまっているゆえ、深呼吸なぞできるわけがない。
が、木漏れ日は気持ちがいい。緑は疲れ目にやさしい。
どのくらい歩けばいいのかわからず、とりあえずひたすら歩いていたら、
お濠の向こう側にお城テイストの建物が!え、もしかして天守閣?と思いきや、んなわきゃない。
これは櫓(やぐら)でした。かつて、敵が攻め入ってきたとき、攻撃したり、防御したりに使われたという。天守閣を守るためのものなのでしょうね。
しかしえらいところにあるもので、石垣の下はお濠。うっかり落ちたら、びしょびしょどころじゃすみません。櫓勤務の武士とかじゃなくて良かった。私絶対、初日にお濠に落ちてましたよ……。泳げますけど、鎧着てるんじゃ無理ですわ。
道中は本当に観光客の方が多かったです。しかも海外の方。大阪観光といえば、大阪城は外せないでしょうから、ツアーの行先にも必ずと言っていいほど組まれるでしょうね。外国から来た方はかなりテンション上がるだろうな~と思います。苔むした石垣の感じとか、かなりJAPANですもん。
さて、よいしょよいしょと歩いて来て、やっとこさ着きましたよ!
2.豊臣秀吉公ゆかりの「大阪城 豊國神社」に到着!
渋い佇まいの鳥居と「豊國神社」の文字。
出世に華やかさは無用ということでしょうかね。
では、鳥居の下で一礼しておじゃまいたします。
中に入ると真っ先に目に入ったのは酒樽。神社にはつきものですわよね。
しかし見れば見るほど、不思議な造り……。床が斜めになってるように見えるのは写真の撮り方なのか錯覚なのか、本当に斜めってるのか…。気になり過ぎる。
さらに中に入ると、謎の石が……なんじゃこれ。
あっ、違った。メインは手前の木でした。
3.秀吉公、最期の花見の桜、かもしれない
まだまだ支えが必要なひょろっとした木。太閤の「醍醐の桜」とのこと。
桜の木でしたよ!
420年前に秀吉さん、花見してたんですね。天下獲る人は花の良さがわかる人であってほしい。って思いませんか?
とはいえ、「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす」と謳われる秀吉公だから、この花見も何かしらの戦略があって開催したのかもしれぬ。今でいう接待みたいな…。
なんやこうや時代が違っても、出世のためには接待は必須っていう。
なんて、歴史に疎い私は思っていたのですが、調べてみると、「醍醐の花見」の数か月後に秀吉は亡くなったそうです。
この花見は1598年4月20日に催されたのですが、なんと約1,300人もの人が集まったそう。そのうち、花見に参加した男性として記録が残っているのは、秀吉のほか秀頼(秀吉の三男)と前田利家(あの大河ドラマの「利家とまつ」の人ですね。ちなみにまつも招待されていたとのこと)だけだったようで。あとの参加者は、近親者の女性(正室・側室)と、諸大名やその配下の女房や女中だったみたいです。大名たちは沿道警備や茶屋運営にあたっていたそうで。
これはもはや大規模過ぎる花見女子会ともいうべきか……。
会場になった醍醐寺だけでなく、醍醐山の山腹まで700本もの桜がこの日のために植えられたんですって。
女性のあでやかな着物と舞う桜の花びら……その華やかさと言ったらなかったでしょうね。
さて、話を戻して豊國神社の桜の木ですが、この「醍醐の花見」が催された醍醐寺に存在する樹齢160年の大しだれ桜、そのDNAを持つ木だったんですね。
秀吉が愛でた桜のDNAを引き継いでいるかもしれない桜の木。
ぐんぐん育ってほしいですね。
すみません、2019年は亥なので、きっと可愛い猪さんの絵に変わっていることでしょう。
さて、豊國神社の正面です!
中央の屋根が緩やかなカーブを描いている感じ、神社では珍しい気がするのですが…。
なんだか兜に見えなくもないですね。
豊國神社がここに移転してきたのは昭和36年1月。その前は別の場所にあったんです。
もともと、豊國神社を建てようと言ったのは明治天皇とのこと。秀吉の国家への貢献を称え、奉祀するようにということだったんです。
これはもう大阪城の近くにあるべき神社ですよね。
4.豊国神社は京都にもある
ちなみに秀吉公を御祭神として祀る豊国神社は京都、滋賀、名古屋にもあります。
もともと、この豊國(ほうこく)神社は京都の豊国(とよくに)神社の大阪別社として北区中之島に建てられたそうです。
京都の豊国神社には、国宝建造物の「唐門」があります。春には唐門前に蜂須賀桜が咲くという…素敵な光景なのでしょうね。
また、宝物館には当時の京都の様子を知ることができる「豊國大明神臨時祭礼図」が展示されているそう。また、今は京都国立博物館にありますが、重要文化財に指定されている刀剣「骨喰藤四郎」もかつては展示されていたとのこと。切るマネをするだけで骨が砕けてしまうというスゴイ伝説を持つ刀なんですって。
京都に行く機会があったら、これも見てみたいですね!
この神社、境内はそれほど広くありません。が、境内社がふたつあります。(白玉神社と若永神社)
あと、後になって知ったのですが、「秀石庭」という、石庭もあったようで。柵があって自由に入れませんが、外からでも結構見えるみたいで。見たかった……。
豊國神社、たまたまなのかもしれませんが、人がそんなにいません。
みなさんまっすぐ大阪城に行くのでしょうね。
喧騒を離れて静寂の中にある感じがとても良い。
神前結婚式も挙げられるそうなので、華やかというよりも厳かさ重視の挙式をしたい方にはおすすめです。
神社から見える大阪城をバックに写真を撮ることもできるので、遠くからのゲストもいい記念になるはず。
神社は挙式会場にはなりますが、披露宴会場にはなりません。
けれども、提携している大阪城西の丸庭園 大阪迎賓館で披露宴が挙げられるので、これもまたグッドポイントではないでしょうか。
敷地内には豊臣秀吉公像がドーン!とあります。
逆光であまりお顔が見えませんが……待ち受けにすると出世できそうなパワーを感じます。
ぜひ、出世を狙っている方は秀吉像を待ち受けにどうぞ!
5.お守り・御朱印・おみくじはどんな感じ?
豊國神社のお守りで特徴的なのが「千成瓢箪」。
千成瓢箪は、秀吉公の馬印(戦場で自分がいる場所を知らせる印)だったそうです。
足軽から天下人へと、夢のような大出世を果たした秀吉公にあやかりたいという方にとっては必須の願掛けアイテムですよね。
出世に興味がないと言いつつ、見ると欲しくなるのがお守りの魔力。
必死で抑えましたけど。買ったら出世できたかしら……。
ほかのお守りはこんな感じです。
出世以外のものもいろいろ揃っています。
御朱印帳はこんな感じです。
左の渋い感じ、私好きです。桜がやっぱり好き。
御朱印いただきました!
「大阪城」って付くのが、なかなか嬉しい。
あぁ、10月だったんだな。半年前とは……。
あの頃の私よ、出世はやはり簡単なものではないぞ。
出世おみくじがあるかと思いきや、案外、恋みくじがあるという。
出世するには伴侶の支えも大事ですからね。
秀吉公のバックショットも残しておきましょう。
足の開きがベストですよね。
豊國神社の御祭神は実は秀吉公だけではないんです。秀頼公も秀長卿(秀吉の弟)も御祭神なんですよ。
そんなこんなで、大阪城に行かれる方は、ちょっとその前に豊國神社にも寄ってみてください!
「出世したい!」と願掛けした後に、大阪城を見ると、「出世したらこんな立派な城の主になれるのか!」とテンションが上がるはずです。(お城はさすがに無理でも、マイホーム建てるぞ!と、きっとなるはず)
※残念ながら、今の大阪城は昭和になってから復興されたものです(その後、平成の大改修もされています)。しかも、秀吉亡き後、「大坂冬の陣」「大坂夏の陣」を経て、豊臣氏は滅亡。新築する形で徳川氏が新たな大阪城を建てた際、豊臣時代の大阪城はすべて埋められてしまったそうです。
が、そこは置いておきましょう……。
6.【豊國神社の基本情報】参拝時間・アクセス・駐車場について
豊國神社の基本情報はこちらです。
住所:大阪市中央区大阪城2-1
TEL:06-6941-0229
参拝時間:24時間可能。ただし、お守りなどの授与は9~17時まで
アクセス:JR環状線・長堀鶴見緑地線/中央線 森ノ宮駅西口より北へ徒歩約15分
駐車場ですが、平成29年4月1日から車の進入が禁止になっているため敷地内にはありません。
車で来た場合は、大阪城公園の周辺にある一般駐車場に停めてから向かいましょう。
7.鳥居を出たら大阪城はすぐそこ!
さて、豊國神社の目と鼻の先に大阪城はあります。あれ?と驚きました!
どうやら私は豊國神社の裏門的なところから入っていたようで、こちらが正面だったようです。
お天気雨の中、すっくり佇む、大阪城天守閣。
前にも見たことがありますが、何度見ても新鮮!
外国のお城とはまた全然違いますもんね。海外からもたくさんの人が訪れるのがわかります。
元号が「令和」に変わっても、どんなことがあっても、下手にメカニックになったりしてほしくないです。
(なんか、巨大化するとか、ロボ化するとか、技術が発展するとやりたくなりそうですが、それやっちゃうと、秀吉の天下統一とかなんとかぶっ飛びそうなので。)
これ、天守閣からだいぶ離れた場所にあります。ここが玄関ってだいぶ広いな……。
しかし、燃えてますね…。今の天守閣は燃えるようなことのないよう……。
昭和の時代、この天守閣を復興させようという話が持ち上がったとき、昭和恐慌のさなかにもかかわらず、半年で今の金額に換算すると750億円ともいわれる寄付金が集まったそうです。
それほど大阪にとって大切な大阪城ですから、簡単になくなってしまってはいけない。
時間があまりなかったので、天守閣の中に入るのは断念。
高台があったので、そこからお濠を覗き込んでみると、まぁ高い。
お濠飛び込んで渡れたとしても、のぼるとか無理だわ。
まぁ、それはそれはいろいろ計算して建てたんでしょうね。
こんな絵に描いたような平和な風景が広がってるところで、戦があったとか信じられない。
良かった。戦国時代に生まれなくて。
後ろにビルとか建物が見えなかったら、タイムスリップしてもうた!って思いそう。
秀吉とか、この風景見たら、「なんぞが攻めて来た!」とか「天下統一できとらんかったのか?」とかパニックになりつつ、速攻戦略を練りそう。
「あのよくわからん城?を手に入れるためには、どうしたもんか」とか。
さて、帰路へ。
大阪城公園を通り抜けて駅の方へ。
高速道路に電車、コンビニ、ビル…。当たり前の風景に違和感を感じる、大阪城マジック。
戦国時代からのタイムスリップ系の映画とか漫画とか作りたくなるのがちょっとわかる。
8.初詣以外でも「出世したい」と思ったら豊國神社へ!
そんなこんなで、秀吉公ゆかりの豊國神社。
出世開運祈願をするにはうってつけです!
初詣でなくても、新しい時代がやってくるこのときこそ行くべしです。
「新しい時代は私が作ってやるぞ!」くらいの意気込みでお参りしたいものですね。
大阪城公園付近のあらゆる方角に駅があるので、道頓堀や通天閣、大阪天満宮など、大阪の名所への移動も楽だったりします。ホテルもたくさんあるので、せっかく大阪観光をするなら大阪城だけでなく、泊りがけでいろいろ巡っちゃいましょう!
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